騒音は犬もくわない?
マンションの騒音問題は深刻である。
わたしも一時期騒音に悩まされた一人だが、その時は1年耐えた後、管理員さんに相談したらあっという間に解決した経験があるが、ほとんどの場合はそうはいかない。
どこから聞こえてくるかわからない音。早朝廊下を通る人のキャリーバックを引きずるキャスターの音。上階で子供が走る音・・・。
相談される騒音はきりがない。特に深刻になるのが上下階の騒音問題だ。
あるマンションで騒音(子供の走り回る音)に悩む居住者がいた。
管理会社の担当者への相談にとどまらず、管理組合にも相談に来ていた。
どれだけうるさいか聞きに来てほしいと何度も頼まれて、本来は騒音問題には介入しないのだが、仕方なくお宅を訪問した。
住戸間の騒音に関するお悩み相談をよくいただきます。
本当に心苦しいことですが、万能な解決方法はない と申し上げるしかありません。
様々な方法をトライして、万策が尽きるということが多いと思います。
- 騒音注意文書の掲示
- 騒音中止文書の投函
- 管理会社・管理組合による聞き取り調査(調査義務はありません)
- 被害住戸の居住者による訪問
- 被害住戸による被害実態の調査と話し合い
上記のような対策を行っても、解決できないことが多くあります。
わたし自身が経験した騒音の話は下記に書きました が、この時の隣人は騒音に思い当たる点があり、改善する気持ちがある方だったのですぐに解決に至ったように思います。
過去に、私の上司だった方は3人の小さな男のお子さんがいる家庭だったそうですが、下階から騒音についての苦情がエスカレートし、子供たちの”元気な大暴れ”も抑止できなかったため、奥様が鬱的な状態に陥りマンションから戸建てに移り住んだという話を聞きました。
一方、下階に5人の小学生~幼稚園のお子さんがいる家庭が引っ越しされてきた方は、小さな音にも神経をとがらせる状態に陥ってしまい、音の聞こえないときでさえ「騒音」に悩んでしまう状態になっていました。
「騒音元」が「騒音を出している」という認識があれば解決に至ることはありますが、集合住宅では完全に遮音されることは難しいです。
住戸間での騒音問題は、管理組合や管理会社が解決できることはほとんどないと言えます。
最終的には騒音元を特定し話し合いに出向くのは、騒音を訴える側しかありません。
騒音を計測してくれる業者もありますので、実際の騒音状態を数値化しそれによる被害を明確にする必要があります。
これらは非常に労力を必要とするため、引っ越しをするという選択をする方が多いのが現状です。
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