ないほうがいい？！マンションの共用施設

～　管理状況診断でマンションの特徴を知る　～

　新築のマンションを購入するときに重視した「充実した共用施設」は、早晩「マンションの負債」に変化する可能性が高い。

　光熱費などのコストが上がっているうえに管理する人件費も高騰しているからだ。

そして、居住者は”飽きる”のも早い。利用者が減った施設を維持することは大変な無駄である。

　中古マンションを購入する人は、このようなマンションの特徴を掴み、物件を購入されることをお勧めする。

　・コストの高い施設を持っていないか

　・コスト意識なく組合のお金を使っていないか

　・赤字会計を続けていないか

　・管理費・修繕積立金の値上げはするが、支出の削減は行っているか

など、これらの視点から管理組合の特徴が見えてくる。特に、数年間の総会議案書を見ればおよその見当はつく。

　だから、マンションの購入の際には「重要事項調査報告書」だけでなく直近の総会議案書や収支報告書を入手し調査することが欠かせない。

　なかでも、機械式駐車場は管理組合会計に大きく影響を与える施設の一つだ。中古マンションを買う際には、機械式駐車場の有無と運営実態を把握することをお勧めする。

　昨今では機械式駐車場の撤去が進んでいるが、すべて撤去せずとも数を減らすなど対策を進めているマンションであるかどうかなど、最低限確認が必要だ。