大規模修繕工事開始
工事が始まると、マンションの敷地内に現場事務所や休憩室などが設置されます。また、エントランスなどに工事進捗の説明などが貼り出されます。
問い合わせが寄せられる可能性がある情報は、掲示スペースに貼り出し電話等の問い合わせを回避できるように工夫します。
下記は、掲示すべき情報の一例です。
- 全体の工事期間
- バルコニーの仕様が制限される期間
- 大きな音出しがある期間
- 異臭が出る期間
- 工事中の問い合わせ先 など
大規模修繕工事に関してわからないことは、掲示板を見に行けばわかる状態にすることが大切です。
工事期間中は特に管理員さんへの問合せが多くなるから、掲示板を見ると、知りたいことが分かるようにしておくことが望ましいわ
忙しい管理員さんも助かるね
大規模修繕工事中の理事会
大規模修繕工事中は、理事役員・修繕委委員、工事事業者の担当者および工事監理者を集めた進捗会議を毎月開催し、問題点や追加工事などについて協議します。
また、工事期間の中間時点で中間検査を行います。
工事完了検査とアフター点検
工事完了時にも理事役員、工事事業者の担当者、工事監理者の3者で完了検査を行います。
また、工事会社との契約で1年後、3年後、5年後、10年後点検を実施し、点検を続けます。不具合内容及び発生時期により事業者費用もしくは管理組合費用で補修工事を実施します。
次回の大規模修繕工事を見据えて
大規模修繕工事検討開始から総会承認までに2~3年、工事開始から終了までに半年~1年(規模により異なる)、そしてアフター点検を入れると大規模修繕工事に携わる時間は長期に及びます。
工事完了後も管理組合は、修繕積立金の値上げや長期修繕計画の見直しを続け、次回の大規模修繕工事に備えます。
大規模修繕工事終了後に実施するリスト
- アフター点検
- 次回大規模修繕工事への申し送り事項の取りまとめ
- 修繕積立金の改定要否検討
- 長期修繕計画書の見直し(工事内容の取捨選択)
やることがたくさんあるんだね
大規模修繕工事後の取り組みが、次回の成否を分ける鍵よ
大規模修繕工事サポートの例
現在進行中のサポート一例
現在、ちいさな管理でサポートしている管理組合運営サポートの一例をご紹介します
1,建物の簡易診断(一級建築士対応)
大規模修繕工事時期がすでに到来しているのであれば、高額な「建物劣化診断」は実施せず、一級建築士による簡易診断で費用を抑えることが出来ます。
2,大規模修繕工事のための概算工事費の取得(一級建築士対応)
大規模修繕工事には相見積もり取得が必須です。公平な相見積もりの取得ができるように概算工事費を作成します。
3,大規模修繕工事実施に向けた修繕積立金シミュレーション作成(マンション管理士対応)
修繕積立金は単に値上げすればよいというものではありません。2倍、3倍と大きく値上するのではなく、複数のシミュレーションを基に値上げ幅を慎重に検討し、今後取るべき費用削減策の検討も同時に行います。
4,修繕積立金改定の実施(マンション管理士対応)
修繕積立金シミュレーションにおいて必要であれば、修繕積立金の値上げを理事会で決定し、総会において積立金値上案を採決します。
特に、修繕積立金の値上げだけでなく大規模修繕のために一時徴収や借入を行う場合は、事前説明会を開催することが推奨されます。
5, 修繕計画と見積明細の作成・・・
6,相見積もり取得先の検討・・・
7, 相見積もりの取得と発注先選定・・・
マンション管理士、マンション会計のエキスパート、一級建築士がチームで、必要に応じたサポートを致します。
大規模修繕工事をサポートします。詳しくは下記ページをご覧ください
- <特集>手順を踏めば組合でできる!~大規模修繕工事の進め方~
- 大規模修繕工事をコントロールすることは、長期的なマンション運営の明暗を分けると言って過言ではありません。
この特集では、管理組合が大規模修繕工事を主導するために、手順のひとつひとつを丁寧にご説明します。