管理組合の監事として実施する会計監査の基礎知識
1,会計監査とは
管理組合の監事の職務として、「財産の状況を監査」があります。
管理会社は、管理委託契約に基づいて行った会計および出納業務の年次決算を行い「会計監査資料」一式を監事に提出します。
※理事長対し管理会社は毎月、月次会計資料を提出し報告する義務があります。
監事は、この決算資料を監査し、総会で監査結果を報告する義務があります。
2,会計監査に必要な資料一覧
会計監査を行う監事は、下記資料を入手する必要があります。下記資料は、管理費会計、修繕積立金会計それぞれに必要です。
もし、提出資料が不足している場合には提出を指示します。
決算資料 収支報告書 |
決算資料 科目別収支明細書 |
決算資料 貸借対照表 |
決算資料 科目別内訳明細書 |
現金預り証明書 |
銀行残高証明書 |
貸出金残高証明書(借入金がある場合) |
請求書・領収書 |
総勘定元帳 ※すべての会計科目に関する元帳 |
3,監査に掛かる時間は?
会計監査は、お金の出入りを計算(足し引き)して確認する必要はありません。
予算に基づいて正しく収入・支出がされていたか、領収書はそろっているか、不適切な支出はないか、未払い費用の放置はないか、などを確認していきます。
このため、監査に必要な時間は3~10時間程度と考えられます。(管理組合の規模により異なる)
もちろん、監査に不慣れな方や科目が多い組合、収益事業を行っている組合などは監査も煩雑になり、監査に掛かる時間も増えます。
4,監査費用と所要時間の目安
下記表は、ちいさな管理が監事様と一緒に会計監査を実施する際の目安時間と費用です。監事様に監査方法をレクチャーしながら監査を進めます。
監査方法を習得いただくことで、次期以降の監査を管理組合自身で適切に行えるようになることを目指します。
監査後、報告書(所見および問題点、改善点など)を作成し、提出いたします。
組合の規模と会計の数/所要時間の目安 | 費用の目安 |
50戸以下、会計科目2~3/ ~3時間 | 30,000円~ |
50~100戸、会計科目2~3/ ~4時間 | 50,000円~ |
100~200戸、会計科目2~3/ ~6時間 | 70,000円~ |
200戸以上、会計科目4以上、他/ 6時間~ | 別途ご相談 |
監査資料一式を送付の上で、ちいさな管理の担当者のみで監査実施をご希望の場合はお問合せください。
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