管理組合が抱える本質的な問題を学ぶ講座
2023年6月3日(土)、大阪市内で「マンション運営基礎講座」を開催しました。その内容と参加者の声をレポートします。
参加者に合わせて講習内容を変更
セミナーは、参加いただく方々の求める知識が異なります。そのため、テキストに沿った講習形式を極力控え、管理組合について本質的な問題を中心にお話しすることにしました。
今回のセミナーの目的は、管理組合が置かれている状況を知っていただき、管理組合内で話題に取り上げていただくことです。
セミナーのタイトルと目次
当日のセミナーは下記内容で進めました
セミナーテーマ
- テーマ: 「管理組合には”目覚めた人”が必要だ」
- サブタイトル: 「マンションが抱える問題に所有者が目をつぶるのはなぜだろう?」
セミナー内容
- 管理組合会計の基礎知識
- 長期修繕計画書の読み方
- 管理組合の「姿」(管理組合・理事会・総会)
- マンションの3大課題 =「財政難」「同意形成の難しさ」「無関心」
- 管理組合と管理会社の依存関係
- 第三者管理について
- ある組合の新しい取り組みのお話
- 質疑応答
- 個別相談会
セミナータイトルの「目覚めた人」とは、マンションの抱える問題に目をそらさず、正面から取り組むことが出来る人を指しています。
サブタイトルの、「マンションが抱える問題に所有者が目をつぶるのはなぜだろう?」という疑問を念頭に、管理組合の”姿”と管理会社との”関係”を考えてみました。
初めに管理組合の会計を知る
まず、管理組合運営に最も重要な、組合会計の基礎をテキストを基に講習しました。
管理組合の会計書類を見るときに、最も重要なことは「貸借対照表」を理解し、管理組合の財政状況を正確に読み取ることです。
会計間(「一般会計」や「修繕積立金会計」)の資金の貸し借りや、未払い、未収金などがあると、収支報告書では財政が健全であるかの判断ができません。
また、財政状況を正確に知ることは、管理費や修繕積立金の値上げ時期や値上げ幅を決定する上で重要になります。
このような理由から、管理組合運営の基礎講座の出だしは「管理組合会計」から学ぶことにしました。
管理組合の本質的な問題
管理組合が抱える3つの課題として、「組合会計の悪化(破綻)」、「同意形成の困難さ」、「当事者意識の欠如」があります。
これら3つの問題に管理会社の存在が絡んでいます。
管理組合と管理会社は互いに依存関係にあり、この依存の仕組みについて、講習会でお話ししました。
第三者管理について
マンション管理業界で話題の「第三者管理」、その中でも特に”理事会廃止型”について、先に解説した”管理組合と管理会社の依存関係”を見た上でその危険性についてお話ししました。
基礎講座だが・・ハイレベルな質疑の応酬
6月3日の講習会は、現役の理事さんや元理事長さんが多数ご参加いただいており、質疑が活発でした。
Q:外部所有者増加により役員のなり手が不足しているがその対策は?
Q:継続的な自主管理の方法
Q:高経年マンションの今後について
など、多くのマンションが抱える問題について話題が上がりました。
参加者の感想
講習会に参加頂いた皆さんから感想を頂きました。
一部をご紹介します。
マンション住民の高齢化問題で管理運営するにあたりお話を聞きたい。
マンションの問題は切実です。また、ご相談させてください。
経理が分かる人が役員になるのが理想だと思いました。
役員・総会の決定後のクレーマーを気にして役員になりたくないという人が多い気がします。
あっという間に時間が過ぎました。とても有意義に聞かせて頂きました。知らないことや悩みが少し解消しました・・・
好評につき、7月2日(日)の講習会を追加しました!※終了しました
講座日時 | 2023年 7月 2日(日) 13:30 ~ 15:00 |
場所 | 大阪産業創造館5階研修室 アクセス 大阪市中央区本町1-4-5 |
定員 | 15名(先着順) |
参加申し込み | 問合せページ←こちらから 必ず、7月講習会「講習会参加」と記入して送信してください マンション名と参加人数を記入の上、送信してください |
初回ご相談は無料です